
体質に合わせた【太らない】生活改善術は?
ダイエット中の方なら、【基礎代謝】という言葉、誰もが耳にした事があると思います。この基礎代謝、女性の場合12~14歳をピークに減少していきます。
加齢により基礎代謝が下がると、老廃物を溜めやすく、脂肪が付き易い体質になってしまいます。
かと言って、慌ててダイエットに飛びついても、かえって危険!
まずは、自分の体質を理解し、食生活や生活習慣を改善して、太りにくい体をつくりましょう。
30代以降の肥満原因は、大きく3つに分類されます。
気虚太りタイプ
最も多いタイプで、代謝を促すエネルギーである『気』が不足して、下半身を中心に脂肪がついてしまうタイプです。
気滞太りタイプ
強いストレスにより、食欲がコントロールできずに太ってしまうタイプです。
腎虚太りタイプ
さらに40代半ばくらいになり、加齢と深い関係のある『腎』の機能が衰えて、ホルモンバランスが崩れて太ってしまう
いわゆる中年太りタイプです。それぞれの特徴を下にあげますので、チェックしてみてください。
当てはまる項目が多いところが、基本的な体質素因です。
ただ、30代くらいまでは2つのタイプが混合することも多いですし、加齢とともに、【腎虚タイプ】の要素が加わることもありますので、あらゆる角度から 肥満の原因を判断することも重要です。
下半身太りの【気虚太りタイプ】の特徴







中年太りの【気滞太りタイプ】の特徴







中年太りの【腎虚太りタイプ】の特徴







あなたはどのタイプでしたか?
タイプ別の改善法を下記しますので、ご参考になれば幸いです。



太らない為の生活改善術【気虚太りタイプ】

改善のポイントは、生活習慣と食事を見なおし、胃腸の機能を整える事になります。
では、生活や運動等どうすればいいのか、ご紹介します。
生 活
規則正しく食事を摂り、充分な睡眠を心掛けること
胃腸の負担を減らす為にも規則正しい食事が大切です。冷たいもの、生もの、脂っこいもの、甘いものはなるべく避け、温かく消化の良いものを中心にした食生活を心掛けましょう。
また、過労や睡眠不足は『気』を更に消耗させ、疲れやすく、太りやすい体質をつくりますので、充分に睡眠をとることも重要です。
運 動
無理せず、毎日できる運動がオススメ!
このタイプにオススメなのが、『お風呂で腹式呼吸』。入浴中にできる手軽さです。 毎日続けると、少しずつ腹筋も鍛えられ、自然と下腹部が引き締まってきます。 『気』が不足していると、根気もなくなる為、無理な目標は失敗のもと。 まずは、エスカレーターやエレベーターを使わないで、階段を使うようにするとか、歩く機会を増やすなど、毎日の生活の中で出来る事からはじめましょう。 では、『お風呂で腹式呼吸』のやり方をご紹介します。
1)胸下くらいまでお湯につかり、あぐらをかきます。
2)手をお腹に当てて、ゆっくりと鼻から3秒掛けて息を吸い、お腹を膨らませます。
3)次に6秒掛けて口から息を吐き切ります。
*この呼吸を、毎日最低10回やってみましょう。
お 茶
このタイプには、次の3つのお茶がオススメです。
水分代謝を高める作用を持ち、胃腸にも優しい。むくみがある方や、尿がでにくい方にもオススメ!

ほうじ茶は火を通しているので、身体を冷やす心配がなく、胃腸にも穏やかです。

胃腸の機能を高めながら、『気』を補う作用を持ちます。このタイプのダイエットの補助にうってつけのお茶です。
太らない為の生活改善術【気滞太りタイプ】

イライラすると甘いものに手を出してしまう。ということをしてしまいがちです。
そして、体重が増えるたびにダイエットを繰り返す。
まずは、無理なダイエットの前に、ストレス解消を心掛けましょう。
では、生活・運動面のご紹介。
生 活
イライラしての過食に注意し、『量より質』の食生活を!
『美味しいものを食する依存症』になっている場合は、まずそこから脱却することが大事です。他の楽しみを見つけましょう。
すぐに見つからなければ、買い物などで気を紛らわすとかもひとつの方法です。
過食を防ぐ為に、『気』をめぐらせる作用がある香味野菜や スパイス(辛くないもの)などを利用したり、『量より質』の食事を心掛け、ゆっくり味わいながら食べましょう。
運 動
わき腹ストレッチで『気』のめぐりをよくしてリラックス
【気滞太り】を解消するには、上半身を積極的に動かす運動がオススメです。ただ、運動自体がストレスにならぬよう、楽しく、長く続けられることでやっていきましょう。
普段の生活の中で、手軽にでき、効果の高いものとして、『わき腹ストレッチ』があります。
わきには、ストレスと関係の深い経絡が通っている為、この部分を伸ばす事で、イライラ解消に役立ちます。
『わき腹ストレッチ』のやり方
1)立ったまま、両手を上げて大きく伸びる
2)左手を下げ、右わき腹を引っ張る様にストレッチ
3)右手を下げ、左わき腹を引っ張る様にストレッチ 4)両手を前に突き出して、背中を伸ばす
お 茶
このタイプには、次の3つのお茶がオススメです。
イライラしやすく、顔がほてりやすい人にオススメ。
頭部の熱を冷ましながら、気をめぐらせる効果があります。

キンモクセイのような香りの高級烏龍茶です。
『気』をよくめぐらせる作用があり、食事前や食事中に飲むことで、過食防止に役立ちます。

バラのような香りを持つ、ハマナスの花のお茶。
『気』をめぐらせる作用のほか、痛みを止める作用もある。
『気』の滞りからくる胃痛、頭痛、生理痛などにもオススメです。
太らない為の生活改善術【腎虚太りタイプ】

このタイプは、女性ホルモンや加齢と深く関わる『腎』の機能が低下して肥満に繋がっています。
胴を中心に体全体が丸みを帯びた『中年体型』になるのが特徴です。
女性ホルモンのバランスを整える食事や生活を送ることが重要です。
では、生活・運動面についてまとめます。
生 活
婦人科のトラブルに注意し、食事は粗食になりすぎないようにする
ホルモンバランスを整えるためには、まず不調の影に婦人病などが隠れていないか、チェックすることが重要です。また、性生活の回数が多過ぎるのも『腎』機能を低下させ、ホルモンバランスをくずすもとになります。
性欲が落ちたと感じてる場合、ムリは禁物です。
食事は、ダイエット中でも粗食にしすぎないことがポイントです。
『腎』を養う作用がある黒豆や、黒ゴマなど黒色の食材や、山芋、オクラなど粘りのあるものを積極的に摂り入れましょう。
特に夕食に摂るのがよいようです。
運 動
按腹マッサージで下半身の血行をよくしながら、『腎』を補う
このタイプは、翌日に疲れが残るような運動はかえって逆効果。自分の体力にあわせた無理ない運動を心掛けましょう。
加齢と関係の深い『腎』の衰えは下半身に表れます。
下半身全体の血行をよくして、脂肪を燃焼させやすくする『按腹マッサージ』がオススメです。
『按腹マッサージ』の仕方
1)お風呂につかりながら、足の裏をそろえる形で座り、手の付け根をおへその下の【関元】に当てる。
2)次に、手のひらをお腹に密着させたまま、時計回りにゆっくりと4~5回マッサージする。
*お腹の脂肪を少し上に持ち上げる様にすると、より効果的でしょう。
お 茶
このタイプには、次の3つのお茶がオススメです。
『腎』機能を補います。菊花茶とのブレンドで、眼精疲労にも使えます。

体を温めながら、『腎』機能を補い、骨や筋肉を丈夫にする作用もあります。 ダイエットの補助として、取り入れてみては?

『腎』機能を高めながら、体上部の熱をさます作用があります。
肥満以外にも、頭痛、目の充血が気になる方にもオススメです。
適正体重で、健康的な毎日を過ごすには、上記のような無理のない生活改善術をはじめ、様々な注意や意識も必要です。
骨盤をはじめ、全身のバランス調整も重要!

ダイエットで運動しているけど体重が減らない方、身体の歪みが気になる方、当整体院にお気軽にご相談ください。