【スポーツ外傷時の応急処置】当院には、スポ少から日本代表選手まで様々なジャンル、年代のスポーツを頑張るお客様もお見えになります。その中で、特に小学生などでは子どもが捻挫や打撲などした際、保護者の方が看護するケースも多いと思いますので、スポーツ外傷時の応急処置『RICE処置』について、書いておきます。練習や試合などスポーツをしていると、打撲や捻挫、肉離れなど不慮の怪我を負うことがあります。これをスポーツ外傷と呼びます。受傷直後、早急且つ適切な処置を行うことで、この後の回復スピードなどにも違いが出てきます。■RICE処置とは外傷時には患部の悪化を防ぐために、安静(Rest)・氷などで冷却(Icing)・テーピングなどで圧迫(Compression)・患部を挙上(Elevation)するの4つが応急処置の基本となります。RICEとはこれらの頭文字をとったものとなります。RICE処置は、捻挫や肉離れなどの四肢の「ケガ」に対して行います。■RICE処置の方法1)Rest(安静にする)テーピングなどで患部を固定し、患部の腫れ、血管や神経の損傷を防ぎます。2)Ice(冷やす)ビ二ール袋などに氷を入れて患部を冷やし、患部の腫れなどさらなる悪化を防ぎます。15~20分程冷やすと患部の感覚が無くなってきたら一旦外し、再度痛みが出てきたら冷やします。この後2~3日程繰り返します。氷の入ったビ二ール袋をタオルでくるむなど、なるべく直接氷を当てないようにしてください。3)Compression(圧迫する)テーピングや弾性包帯で軽く圧迫固定し、患部の内出血や腫れを防ぎます。時々、指先などをつまんで感覚や皮膚・爪の色をチェックします。4)Elevation(挙上する)患部を心臓より高く挙げるようにし、腫れの防止と軽減を図ります。最後に再度書きます。RICE処置は、捻挫や肉離れなどの四肢の「ケガ」に対して行います。意識消失やショック、頭・頚・背部の外傷や大量出血、骨折などが疑われるような場合は、すぐに救急車やドクターを呼び、むやみに動かさないようにしてください。スポーツに取り組む皆様とサポートや応援をする皆様が、怪我や病気もなく全力で取り組めます様、心より願っております。 Twitter Facebook 2023.6.22(Thu) 08:44:40 健康情報
当院には、スポ少から日本代表選手まで様々なジャンル、年代のスポーツを頑張るお客様もお見えになります。
その中で、特に小学生などでは子どもが捻挫や打撲などした際、保護者の方が看護するケースも多いと思いますので、スポーツ外傷時の応急処置『RICE処置』について、書いておきます。
練習や試合などスポーツをしていると、打撲や捻挫、肉離れなど不慮の怪我を負うことがあります。
これをスポーツ外傷と呼びます。
受傷直後、早急且つ適切な処置を行うことで、この後の回復スピードなどにも違いが出てきます。
■RICE処置とは
外傷時には患部の悪化を防ぐために、
安静(Rest)・氷などで冷却(Icing)・テーピングなどで圧迫(Compression)・患部を挙上(Elevation)する
の4つが応急処置の基本となります。
RICEとはこれらの頭文字をとったものとなります。
RICE処置は、捻挫や肉離れなどの四肢の「ケガ」に対して行います。
■RICE処置の方法
1)Rest(安静にする)
テーピングなどで患部を固定し、患部の腫れ、血管や神経の損傷を防ぎます。
2)Ice(冷やす)
ビ二ール袋などに氷を入れて患部を冷やし、患部の腫れなどさらなる悪化を防ぎます。
15~20分程冷やすと患部の感覚が無くなってきたら一旦外し、再度痛みが出てきたら冷やします。
この後2~3日程繰り返します。
氷の入ったビ二ール袋をタオルでくるむなど、なるべく直接氷を当てないようにしてください。
3)Compression(圧迫する)
テーピングや弾性包帯で軽く圧迫固定し、患部の内出血や腫れを防ぎます。
時々、指先などをつまんで感覚や皮膚・爪の色をチェックします。
4)Elevation(挙上する)
患部を心臓より高く挙げるようにし、腫れの防止と軽減を図ります。
最後に再度書きます。
RICE処置は、捻挫や肉離れなどの四肢の「ケガ」に対して行います。
意識消失やショック、頭・頚・背部の外傷や大量出血、骨折などが疑われるような場合は、すぐに救急車やドクターを呼び、むやみに動かさないようにしてください。
スポーツに取り組む皆様とサポートや応援をする皆様が、怪我や病気もなく全力で取り組めます様、心より願っております。